💡Call for Startup：寿命を迎えた太陽光発電や蓄電池などの再エネ機器を効率的に回収/運搬し、処理/リサイクルするビジネスをしてください。

😐課題

1. 太陽光パネルを処理/リサイクルする際の撤去コストが高い。
2. 太陽電池モジュールは長期間の使用に耐えられるように封止剤で固めた強固な構造。封止材の分離・除去にコストがかかる。
3. 処理/リサイクルする際の効率的な回収・運搬方法が確立されていない。

📈市場規模

1. 国内市場規模は400億円、太陽光パネル1枚（重さ約15kg）の処理費用が3000円程度と言われている。2035〜2037頃に年間17〜28万トンの使用済み太陽光パネルが排出されるとの予測をベースに、年間20万トンの市場規模は、20万トン/15kg*3000=〜400億円

   • 全世界：使用済み太陽光 モジュールの累積廃棄量は、2030 年までに 170 万トン、2050 年までに6,000 万トン（うち日本は650万トン）に達すると予想（IRENA）

   

🏂🏼現状どうなっているのか/今後の見通し

• 日本において太陽光発電は増加し続けているものの、太陽光発電パネルの寿命は20年とも言われており、2030年代後半に使用期間が終了した太陽光パネルが大量発生する見込み。（NEDOの推計によれば、2035〜2037頃に年間17〜28万トンの太陽光パネルが廃棄されるとの予測）
• 廃棄予定の太陽光パネルは地域で偏在。関東や九州エリアで多く廃棄される見込み。
• 日本で普及している太陽光パネルのほとんどはシリコン型。ガラスがパネル重量の約６割を占める。太陽光パネルのコスト削減が進展した結果、銀などの有価材の含有率は減少し、リサイクルしても採算が取れにくくなっている。

⚖️関連規制

• 固定価格買取制度
• 廃棄物の処理及び清掃に関する法律（廃棄物処理法）：発電事業者が産業廃棄物として処理する責任を有する。
• エネルギー供給強靱化法による改正再エネ特措法：10kW以上すべての太陽光発電の認定案件を対象に、太陽光発電設備の廃棄等費用の積立制度を措置。事業計画策定ガイドライン（太陽光発電）にて、資本費の5％以上を一つの目安としている。

🎳現状のプレーヤー・先行事例

• PV CYCLE（欧州）
  • 使用済み太陽電池モジュールの自主的な回収・リサイクル・適正処分システムの構築を目的とした非営利団体。欧州太陽光発電協会(EPIA)、ドイツソーラー産業協会(BSW)、太陽電池モジュールメーカー6社によって2007年設立、2010年に活動開始。PV CYCLE は、改正 WEEE指令に基づく各国法に準拠した処理業者の一つであり、欧州市場における太陽電池モジュールメーカーの 90 %以上が加盟している。（島村安俊,2019）
• ROSI（仏）：太陽光パネルリサイクルのスタートアップは、欧州イノベーション評議会、伊藤忠商事、EIT InnoEnergyから800万ドルを調達。